【yoga】〜有想三昧〜

有想(サンプラジュナータ)三昧は尋(ヴィタルカ)、伺(ヴィチャーラ)、歓喜(アーナンダ)、
我想(アスミタ)の意識を伴っていると説かれています。
ヨーガ・スートラでは、瞑想が深まっていくと「サマーディ」という心の統一状態に近づくと説かれています。ここでは、その中でもまだ意識や理解を伴っている段階である「サンプラジュナータ・サマーディ(有想三昧)」について説明されています。

この有想三昧には、ヴィタルカ、ヴィチャーラ、アーナンダ、アスミタという4つの意識のプロセスがあるとされます。これは、身体・感覚・心の働きと“自分自身”を丁寧に見分け、自分の本質へ近づいていくための順序でもあります。

最初の段階であるヴィタルカでは、呼吸や身体感覚、マントラなど、形のある対象に意識を集中させます。意識はまだ働いていますが、散らばることなく対象にまとまって向いている状態です。

そこから少し心が静まり、より抽象的で微細な対象へ意識が向かうのがヴィチャーラです。空間そのものや「今ここに存在している」感覚など、形のない対象に意識が向き、思考がより静かに穏やかに働いている状態です。

さらに瞑想が深まると、理由はわからないけれど内側から自然に喜びや安らぎが湧いてくるアーナンダの段階に入ります。外側の出来事ではなく、内側から静かにあふれてくる満たされた感覚です。

そして最後に訪れるのがアスミタです。「私は身体でも思考でも役割でもない」という純粋な“存在そのもの”の感覚が明確にあり、「私はある」という静かな意識だけが残る状態です。

この4つのプロセスを通して、ヨーガでは自分の本質を分析しながら見極めていく「サンプラッニャータ(はっきりした理解)」が生まれるとされています。瞑想とはただ座って目を閉じる時間ではなく、“自分を知る旅”そのものだと感じられるのは、このような過程を丁寧に積み重ねていくからなのかもしれません。

焦らず今の自分が向き合えるところから一歩ずつ深めていくことで、心は少しずつ透明に、揺れが少なくなり、静けさへと近づいていくのだと思います。

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