【yoga】〜欲から離れる〜

以前の投稿に続き、心素の働きの止滅は、勤修(アビヤーサ)と離欲(ヴァイラーギャ)によって成し遂げられる。
前回までは勤修(アビヤーサ)について解説をしてきましたが、今回は離欲(ヴァイラーギャ)について解説します!

離欲(ヴァイラーギャ)とは視認し、または視認しないいずれの対象物をも欲することを止めた人物の抱く、欲望を完全に克服した意識のことであると説かれています。

離欲と聞くと、「欲をなくすこと」「我慢すること」とイメージしがちですが、そうではなく、欲望に心が振り回されずにいられる状態 のことを指します。

私たちは、物や人に対して「こうであってほしい」「もっと欲しい」と無意識に期待を重ねてしまうことがあります。でも、期待が大きくなりすぎると、
ありのままの姿を見られなくなったり、思い通りにいかない現実に傷ついてしまったりするものです。

物と人に対して、頼りすぎず、拒絶しすぎず、バランスを保つこと。その距離感を見極めることが、心の平和につながります。

心が外側へ引っ張られて欲望や心配でいっぱいになってしまうと、本来向き合うべき「自分自身」が見えなくなってしまいます。
だからこそ、自分の中に湧き上がる期待や不安に気づいた瞬間こそヨーガの実践のタイミング。

呼吸に戻り、冷静に自分を保ち、とらわれをそっと手放していく。それが離欲(ヴァイラーギャ)の実践です。

ヨーガは、外の世界を否定するためのものではなく、外側と内側のバランスを調えながら、
軽やかで自由な心を育てていくための智慧。

揺れたら気づき、また整える。
その積み重ねによって、自然と穏やかな日常へと近づいていくのだと思います。



私自身も、もちろんさまざまな欲を持ちながら生きています。
それは人として自然なことだと思います。

でも、離欲の教えを知った今は、
欲望に気づいたときこそ少しだけ立ち止まってみるようにしています。

「この欲は本当に自分のため?」
「誰かと比べて生まれたものじゃない?」
「なぜそれが欲しいの?」
「手に入れて何を得たいの?」

そんなふうに、一歩引いて客観的に見つめてみる。
自分の欲望と丁寧に向き合うことで、執着が少しずつ緩んでいき、心が軽くなる瞬間があることを感じています。

これからも離欲の智慧を日常の中に思い出しながら、自分に正直に、そして冷静に、心と向き合っていきたいと思います

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